歌詞集／中山道鵜沼宿木遣り保存会

『追掛け祝い唄』

＜鵜沼宿編＞

ヤンエイ追掛
囃（はやし）が<イエ>強ければ《オンヤレ》
まず今日の、お祝いに
めでたいことで<イエ>囃（はや）そうなら《オンヤレ》

美濃の国では中山道
鵜沼の宿の<イエ>町屋館《オンヤレ》
脇本陣を再現し
昔の面影を醸し出す《オンヤレ》
喜び歌う西町の
氏子連の<イエ>祝い唄《オンヤレ》
二の宮神社の御前を
木遣りの音頭で<イエ>練り歩く《オンヤレ》

追掛中の綱　見事に好く揃た《ヨイヨイ》
エンヤー　エンヤーの　サーきづな

《ヤーンエーエヤーンソーレ
ハリワイサーのオーンエ》

『追掛け祝い唄』⑴

ヤンエイ追掛
囃（はやし）が<イエ>強ければ《オンヤレ》
まず今日の、お祝いに
めでたいことで<イエ>囃（はや）そうなら《オンヤレ》

初空高う鶴の舞い
清き谷間で<イエ>亀遊ぶ《オンヤレ》
御家の上座を眺むれば
七福神の<イエ>飾り立て《オンヤレ》
松竹梅の床の花
香程に目出度い<イエ>おりからに《オンヤレ》

追掛中の綱　見事に好く揃た《ヨイヨイ》
エンヤー　エンヤーの　サーきづな

《ヤーンエーエヤーンソーレ
ハリワイサーのオーンエ》

『土佐』

ヨーオンヨーオンヨーンヤネ

《ヨーオン
　ヨーオン
　ヨーンヤネ》

アン候（そうら）ふば賑やかに、ヨーンヤネ

《エンヤーエンヤー
　はりわいさの
　エーンヤこの
　サーヤーレこの
　如才は御座らめ》

エエエンヨー
如才なくとも囃そうにエー《セーンセイーセー》
センセノナ良い声を
カキョーオンヨーオーヨーオンヨーオーイエ

《ヨーオン
　ヨーオン
　ヨーンヤネ》

『土佐入事』

⑴
ヒーエイエー　イーエイエー
囃（はや）せ　声を掛けよ家声（やごえ）を掛けて　若い衆《ヨイヨイ》
在る事か　聞かしゃんせ《ヨイヨイ》

京都　伏見の間（あい）に見ゆる　あの塔は《ヨイヨイ》
誰が建てたか飛騨では匠の守か　武田の番匠（ばんしょう）か《ヨイヨイ》
一重二重と　積み上げて《ヨイヨイ》
三重四重　難なく五重と積み上げて《ヨイヨイ》
末は　楔（くさび）一丁で留められた《ヨイヨイ》

ヨオ　ヨーオーン　ヨーヤネ《ヨーオンヨーオンヨーヤネ》
⑵
ヒーエイエー　イーエイエー
囃（はや）せ　声を掛けよ家声（やごえ）を掛けて　若い衆《ヨイヨイ》
在る事か　聞かしゃんせ《ヨイヨイ》

木曾の三十六里の御山（おんやま）は《ヨイヨイ》
檜（ひのき）　椹（さわら）の御山で《ヨイヨイ》
長さ三十六間末ロ三尺八寸を《ヨイヨイ》
大車（おおぐるま）にと打ち乗せて《ヨイヨイ》
木遣で采（ざい）を振る時は《ヨイヨイ》
東西南北　諸共に《ヨイヨイ》

ヨオ　ヨーオーン　ヨーヤネ《ヨーオンヨーオンヨーヤネ》